コロッケ事件

 

我が家の愛犬、シーズー犬のソラがまだ若かった頃の話です。嗅覚もバリバリ現役だった頃、家族全員を仰天、かつ心配させる事件を起こしました。その名も「コロッケ事件」です。
10年も前の話です。ソラが2、3歳の頃。ソラはヤンチャな男の子でしたが、とっても心の優しい子でした。私たち子供が部屋の片隅で泣いていたら、なぜか気づいて必ず横に座っていてくれたり、涙を舐めながら拭ってくれる本当に優しい子でした。(今はもうボケちゃってます(笑))ご近所では評判のアイドル犬で、まったく吠えないし愛想はいいしで、モテモテのわんこでした。ただそのソラには1つだけ欠点が……食い意地が張っているというか、張りすぎているのです。
ある日、親戚がうちに来て、差し入れに手作りのコロッケを何個か持ってきてくれました。記憶は曖昧ですが、確実に5個以上はあったと思います。俵型で、決して小さくはないコロッケです。コロッケが大好物だった私は大喜びしたのを覚えています。もちろん一応は「来客」ですので、コロッケはひとまず置いておいて、みんな親戚と楽しくお話をしていました。この親戚ですが、ソラが世界で一番愛してやまない人で、ソラもベッタリくっついていました。
このストーリーの主人公である「コロッケ」は床ではありませんが、低い棚のところに置いていました。もちろんいつもはソラが食べないように食べ物に関しては厳重にしていたんですが、この時は見える範囲にソラがいたので「大丈夫だろう」と思い、そこの棚に置いていました。
楽しい会話は進み、数時間経ったところで親戚が帰っていきました。夕方近かったので母も台所へ行き、夕飯の支度を始めました。私も姉も部屋へ戻っていました。そして夕飯ができあがったところで私が「コロッケ」の存在を思い出しました。コロッケ好きの私は母が作った夕飯はそっちのけで、コロッケを取りに駆け出しました。…………するとコロッケがない。皿とくしゃくしゃのラップはご存命。しかしどこを探してもコロッケがない。台所に戻ってみんなに聞いてもみんなコロッケの行方を知りませんでした。となると、犯人は確定。ソラです。4キロくらいしかない、あの食いしん坊です。母はカンカンに怒っていましたし、みんなタマネギが入っていたことに心配しました。
もちろんソラはその夜も次の日の朝もご飯抜き。コロッケを5個以上食べたんですから。でも私たちの心配もよそに、全く平気な顔をしていましたし体調も壊しませんでした。
今となっては笑い話になっています、このコロッケ事件。

参考:http://dogdaisuki.info/dogfood